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現場で信頼される資格「消防設備士」とは?2025.07.28

~業務の幅を広げ、昇給・昇格にもつながる国家資格~

建物の安全を支える設備の一つが、消火器や火災報知器などの「消防設備」です。これらの設置や点検に欠かせないのが「消防設備士」の資格です。

本記事では、消防設備士の業務内容から資格の種類、試験内容、取得のメリットまでを整理してご紹介します。

消防設備士の業務とは?

消防設備士は、ビルやマンション、工場、商業施設などに設置されている消防用設備の設置・点検・整備・工事などを行う専門職です。

消防法により、これらの設備は定期的な点検が義務付けられており、万が一の火災時に人命や財産を守る重要な役割を担っています。

そのため、消防設備士は法令上も必要とされる専門資格として、建築・設備業界では非常に重宝されています。

「甲種」「乙種」、複数の種類がある消防設備士の資格

消防設備士の資格には、主に以下のような分類があります。

甲種(こうしゅ):工事・整備・点検・設計すべての業務が可能

乙種(おつしゅ):整備・点検のみ対応可能(設計・工事は不可)

さらに、取り扱う設備ごとに「第1類」から「第7類」まで分かれており、

たとえば「第1類」はスプリンクラーなどの消火設備、「第4類」は火災報知設備などが該当します。

そのため、建物の種類や業務内容によって必要とされる資格が異なり、実務上は複数の類を取得しておくことでより多くの現場に対応できます

試験内容と難易度について

消防設備士の試験は、「筆記試験」と「実技試験(記述式)」の2部構成です。

筆記試験の内容

・消防関係法令

・構造および機能に関する知識

・工事・整備に関する基礎知識(甲種のみ)

・電気や化学の基礎知識(設備により異なる)

実技試験の内容

・設計図や設備図面の読み取り

・設備設置の手順や構造に関する記述

乙種は未経験でも比較的取り組みやすい難易度ですが、甲種は工事設計の知識が必要となるため、理系分野や設備業界の経験がある方に向いています

とはいえ、独学でも合格を目指すことは十分可能で、市販の参考書や過去問を活用し、数か月の学習で合格する方も多くいます。

消防設備士の資格取得によるメリット

消防設備士の資格を取得することで、業務の幅が広がり、職場内での信頼や評価が高まります。具体的なメリットは以下の通りです。

・資格手当の支給対象となることが多く、月額給与アップに直結する

・現場や案件の責任者を任されやすくなり、昇格のチャンスが増える

・設備点検会社や建物管理会社での転職時にも強みとしてアピールできる

・将来的な独立・開業にも活かせる国家資格

特に、甲種の取得者は設計や工事を含めた一連の業務に対応できるため、実務において非常に重宝されます。

また、消防法の改正や建物の高機能化に伴い、今後も需要の高まりが見込まれる分野です。

まとめ

消防設備士は、国家資格として安定したニーズがあり、業務の専門性が高いことから、実務に直結したキャリアアップを実現しやすい資格です。

とくに「経験を資格という形に残したい方」や、「今後さらに業務範囲を広げたい方」にとって、有効な選択肢となるでしょう。 今の職場でさらにステップアップしたい方、あるいは新しいキャリアを見据えている方は、ぜひ取得を検討してみてはいかがでしょうか。



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